小金井市を中心に活動する編集者ユニット、リュエル・スタジオ

HOME > Topics > Topics02

  • こちらでは「き・まま」制作にあたってのこぼれ話やリュエル・スタジオとしての活動の一端をご紹介していきます。本誌を片手に読むと新たな一面が見つけられるかもしれません。
















02≫ やまさき薫さんのこと

写真と並んで「き・まま」の誌面を強く印象づけるのが、やまさき薫さんの描くイラストや文字、表紙のロゴはやまさきさんのデザインですし、誌面のあちこちに顔を出すマスコット・キャラき・ままちゃんもやまさきさんの仕事です。1号に続き2号でも、き・ままちゃんは誌面のあちこちに見え隠れします。そうしたき・ままちゃんを見つけるのも、雑誌を見る楽しみのひとつではないでしょうか。また、裏表紙の素敵なイラストもやまさきさんに描いていただいています。もはや「き・まま」とやまさきさんのイラストは、切っても切れない関係にあります。


しかし、やまさきさんと私たちは最初からいっしょに仕事をしようと思っていたわけではありません。出会いは「はけのおいしい朝市」の会場でした。最初の巻頭特集に「朝市」を取り上げたらどうだろうかと安達から企画会議で提案があり、まだそれを見たことないスタッフもいたことから、みんなで見学に行ったのです。そこで、取材も兼ね、それぞれが朝市のスタッフに話しかけたりしました。その時、相手をしてくれたひとりがやまさきさんだったのです。


やまさきさんの作ったレターセットやカードはそれもすてきでした。同時に、私たちが作ろうとしている雑誌になんとなくテイストが合いそうな気がしました。さらに話を聞いてみると、やまさきさんは私(碧野)の大学の後輩だと判明。それで、これも何かの縁かと、「雑誌を手伝ってくれませんか?」とお願いしました。やまさきさんはおっとりとした笑顔で「いいですよ」とその場で承諾してくれました。


あとから考えれば、冷や汗ものの図々しさです。やまさきさんは小金井に住んで10数年、交友関係が広く、いろんなイベントや集まりに積極的に参加されています。保育園に通うお子さんもふたりいるし、もちろん本業のイラスト関係の仕事でもたいへんお忙しい。だけど、我々の面倒な注文にも嫌な顔ひとつせず応えてくれます。そして、いつお会いしても、忙しくてあせっている様子はみじんもなく、イラストそのままの穏やかなほのぼのした雰囲気を漂わせているのです。そうした人柄を知るにつれ「やまさきさんって、包容力のある人だね」と、私たちき・ままスタッフは感心するのです。


そうしたやまさきさんのおかげで、私たちはどれほど助けられていることでしょう。そして、どれだけ人の輪が広がったことでしょう。
それを思うたびに、初対面のやまさきさんに仕事をお願いした自分の図々しさも、まんざら捨てたもんじゃないな、と思うのです。